人生を楽しくするための三つの法則

アメリカにいったとき、ある外資系企業の社長にお会いする機会がありました。
非常にロジカルかつ人当たりのいい人で、「あぁ、この人なら何をやっても上手くいくんだろうな」という印象を受けました。
しかし、彼も若いころはいろいろと苦労したようです。
その苦労から抜け出し、現在の地位と富を築くことができたのは「引き寄せの法則(Law of Attraction, The Secret)」のおかげだと仰っていました。

実際どこまで信じられるかは人それぞれだと思いますが、確かに成功している方々には共通の思考パターンがあるなということは感じています。

引き寄せの法則

引き寄せの法則

**法則1.願望の明確化

自分が何を望んでいるのかを知る。―――簡単そうですよね?
でも、たいていの人は、自分が何を望んでいるのかよくわかっていません。
その代わり、自分が何を望んでいないかを特定するのは得意です!
自分が何を望まないのかわかるというのは、あまりうれしいことではありません。
けれども、「自分が何を望まないのか?」「自分が何を好きでないか?」を知ることは、とても役立つツールとなるのです。

「何がやりたいの?何が欲しいの?」という問いかけにバシッと答えるのは実は非常に難しいことです。日本人の中でこれがしっかり答えられる人は1%にも満たないのではないでしょうか。やりたいこと、欲しいものが分からない状態で幸せになりたいと願っていても、それが手に入る可能性は限りなく低いです。

なんとなく受験し、大学生活を過ごし、いきなり就活になってよくわからないまま適当な会社に就職、満員電車に揺られながら「自分の人生って何なんだろう。。。」と考えている人で溢れています。

そこで、この本が紹介しているのは「まず自分が望まないものを書き出し、本当にやりたいことをあぶりだす」というやり方です。
例えば、
いつもお金がない→常に収入が支出を上回る
仕事がつまらない→充実感を持って他者から信頼される仕事をする

のように。
これはかなり有効だと個人的に感じています。
左側の文章の状態から右側の文章の状態へ簡単にシフトできます。
少しの時間があったらできるので、ぜひやってみてください。

**法則2.疑念を消す

アファメーションは「必ず現在形で語りなさい」と教わった人もいるでしょう。「私は望み通りの人生を送っている」というような表現です。しかし、多くの人はそこで疑念を持ちます。「実際には、私は望み通りの人生など送っていない」と思ってしまうのです。しかし、こう考えたらどうでしょう?「私は○○の最中だ」と。「最中」―実現の過程―は自分の願望について考え、話し、書いたときに始まります。つまり、どんなかたちであれ、注意と意識とエネルギーを向けたときに、すべてはもう始まっているのです。

自己啓発書を読んでも行動に移せない人が多い」という理由で自己啓発書を非難する人々は一定数います。個人的には、この「疑念」というワードがその原因だと考えています。
「こうすれば上手くいく!」ということが本に書いてあっても、「自分にはどうせできないよ。。。」と深層意識で思ってしまうのです。それが引っかかり、結局何も変わらない。そして、また新たな自己啓発書を買い求める。。。というループに入っていってしまいます。

それを解決するのに、「最中」という考え方は最適です。
例えば私の場合。
・私は大金持ちである
といっても嘘になってしまいます。残念です。笑

しかし、
・私は大金持ちになる最中である
ならば嘘ではありません。

これにより私は素晴らしい未来を創造することができるようになり、そのために必要なものを「引き寄せる」ことができるようになります。

**法則3.兆しを記録する

日記を付けましょう!とてもシンプルな日記です。毎日の生活の中で見つけた<引き寄せの兆し>をノートに書き留めるのです。そうすれば、もっと信頼でき、もっと気持ちは高まり、もっと受け入れ、もっと期待できるようになります。大きな目標が叶う兆しだろうと、ほんの小さな事だろうと関係なく(例えば道で小銭を拾ったときでも、宝くじで大金を獲得した時でも)、自分が望んでいたことなら、それを記録しましょう!書き方は簡単。日付と、その日にあった<引き寄せている兆し>を箇条書きにするだけ。

引き寄せの法則というものは、
願望の明確化→疑念の打ち消し→願望を引き寄せる
という3ステップになっています。

さまざまな本に「目標や夢を書け!」と書いてあります。もちろんそれも十分効果的なのですが、さらに「疑念を打ち消す」というところまで踏み込んでいるのが「引き寄せの法則」の凄いところだなと感じています。疑念を打ち消すツールとして有効なのが、「兆しを書きとめる」ということです。

私は、これが将来的な目標を達成することに役立つかどうかはある意味どうでもいいことだと考えています。それよりも、日々あったいいことを記録することで、他者への感謝や現在の幸せをかみしめることができることが何よりも素晴らしいのではないでしょうか。

「つまらない、ウザい、辞めたい、だるい」という口癖が、いつの間にか「楽しい、ありがたい、元気だ」という口癖に変わったら、それだけで人生が楽しくなると思いますよ。