ロジカルシンキングを超える真の思考法

ロジカルシンキングは、基本的に「分けて、深める」ものです。
非常に汎用性が高いしわかりやすいです。ので、議事録を取ったり話を整理したりするときには必須のツールです。「話が分かりづらいと言われる」という悩みを持っている人はぜひ学んでみてください。

しかし、ロジカルシンキングだけでは実務では使えません。
整理し、分析してもビジネスチャンスは生まれないのです。

最近「ロジカルシンキングを超える思考法」として評判なのが、「システムシンキング」です。物事を繋がり(系)として捉え、その関係からキャッシュポイントや人の心の動かし方を見抜きます。今回はシステムシンキングの三層構造をご紹介いたします。

システム・シンキング入門 (日経文庫)

システム・シンキング入門 (日経文庫)

1層目:出来事

出来事とは、日常起きている目の前の事象や私たちが会話で議論するような実際の減少のことです。

ロジカルシンキングはこの「出来事」に着目します。
その出来事をMECEに分け、ツリー化し、深堀し、、、というように分析をしていきます。
システムシンキングはまず出来事があることを認識し、それをもとに2層目に入っていきます。

2層目:パターン

出来事を分析するだけでは、発言や現象の背後にどんな構造が隠れているのかを掴むことはできません。「これらの現象には何らかのパターンが存在しているのではないか」と考えましょう。

出来事はそれ単体で存在しているわけではありません。お互い影響しあい、さらに新たな出来事を生み出していきます。何か解決したい問題があった場合、そのもののみに集中するのではなく、それを生み出すパターンに注目します。コンサルティングだろうが恋愛だろうがプログラミングだろうが、すべてにパターンが存在します。それを都度都度フレーム化していけば強いでしょう。


3層目:構造

構造とは、「構成要素間の相互関係のパターン」のことです。これはフィード爆的性質を持つシステム的構造のことを指しており、因果ループ図で表すことができます。

出来事が繋がってパターンになり、それがまた出来事に繋がってパターンを強化したり弱体化させたりする。それこそが構造(システム)です。
何か上手くいかないことがあったら、ネガティブなシステムが働いていることが多々あります。問題があったらシステムを視覚化し、ネガティブフィードバックをポジティブフィードバックに変化させれば、自然とプラスの方向に向かっていきます。