給料以外に稼ぐための三つの心がけ

私は、日本に「収入=会社からの給料」という固定観念が蔓延っていることが不思議でなりません。もちろん給料は安定的に毎月入るものですから大事なのはわかっていますが、空いた時間に自分で稼ぐ人が余りにも少ない。
会社からの給料で生活しつつ、休日や終業後に自分で稼ぐ方法を考えてもいいのではないでしょうか。
何かあって給料が入ってこなかった時のリスクヘッジにもなりますし、何よりも稼ぐ方法を考えることは非常に面白いです。

本日は、【サラリーマンのための「会社の外」で稼ぐ術】という本をご紹介します。

サラリーマンのための「会社の外」で稼ぐ術 複数収入獲得マニュアル (朝日新書)

サラリーマンのための「会社の外」で稼ぐ術 複数収入獲得マニュアル (朝日新書)

1、時間をうまく使え

「会社の外」で稼ぐには、どうしても会社以外の時間が必要になります。会社以外の時間を作り出すには、会社の仕事を効率よくやることが必要ですし、自分の持てる時間を出来る限り有効に使うようにしなくてはなりません。ここからは、どうすれば時間が作れるかについて考えていきます。
誰にでもいい顔をしていては自分の時間は作れません。
会社に入って数年したころ、システムエンジニアをしていて、火曜日から金曜日までは地方のお客様のところに行きっぱなしという生活をしていました。そんなときは毎日、仕事が終わると一緒に仕事をしている仲間と食事に行きます。すると、ホテルに帰ってくるのが早い日でも午後九時を過ぎてしまいます。それからシャワーを浴びて留学のための勉強を始めると、すぐに眠気がやってきて勉強がはかどりません。このためあるときから、仲間と一緒に食事にはいかないことにしました。一人だけ別行動をするのは気が引けました。しかし、そうしないと自分の時間を確保できませんでした。
日本の社会はチームワークを大事にします。それはそれでいい面もあるのですが、一人一人の成長にとってはマイナスになる面もあります。自分に不都合な状態が生じるのなら、ハッキリと線を引くことを宣言すべきだと思います。

学生と社会人では自由になる時間が10倍以上違います。
確かになかなか時間はない。しかし、時間がないと嘆く前に、時間を作る努力をしているでしょうか。
ただ会社と家を往復し、金曜日には飲んで土日は寝ている。。。そんな生活をしていては副収入は夢のまた夢です。気まずさはあるでしょうが、同僚の誘いを断って勉強したり事業を興すための行動をしなければいつまでたっても変わりません。「つまらないな、時間がないな」と思う人は、残業と飲みを一度ストップさせ、自分の時間を作ってみたらいかがでしょう。意外といいアイディアが出てきますよ。
アイディアが出てきたら後は信頼できる友人を一人か二人集めてとにかくトライ&エラーを繰り返しましょう。最初はミスばかりでも、何個か当たるものがでてきますよ。それが成功してお金を生み出すようになったときの快感はたまりません。

2、意思決定は迅速に

仕事を進める上では、ハッキリわかっていないことがいっぱいあります。すべてがはっきりするまで、判断を先延ばしにして何も決めない人もいます。そういう人はきっと失敗が少ないでしょう。しかし私にとって重要なことは、失敗しないことではなくて時間を無駄にしないことです。失敗したらもう一度やり直すしかありません。また、私の経験上では、判断を先延ばしにして失敗しないより、失敗してやり直した方が圧倒的に成功する確率が高まります。NPOなどの集まりのときは、集まっている人がその集まっている時間しか活動に時間を割けません。打ち合わせをしながら議事録を作りますし、ホームページの改定もその場で行います。時間がない中で仕事をする習慣を身につけてしまえば、それが当たり前になります。一方で会社ではそうでないことが多いので、訓練が必要になるのです。

これは頭の活性化のためにも非常によいと感じています。
どんなことでも意思決定を早くすること。そうすることで一瞬の頭の回転が早まり、仕事でもプライベートでもいい影響を及ぼします。プライベートであまり意思決定が速すぎるのもどうかと思いますが。。。
時間がないのは仕事が遅いからです。質を落とさずスピードをどこまであげられるかが勝負です。単純作業に飽きてきたのだったら、それをどこまで速く出来るか挑戦してみましょう。



3、常に考え続けよ

考え続ける、没頭する、のめり込む、細部にこだわる、ということは自分の仕事の質を高めるためには欠かせないことです。どこまでやっても100点になることがないのが仕事だからです。ですから、こだわれば終わりがなくなります。終わりがないことは、「お先に失礼!」することと相容れません。しかし、質を高めるためには終わりなく仕事をすることも必要です。私は、若いうちは仕事に没頭することが是が非でも必要だと思います。そうやって自分を追い込んでいくことで能力が高まり、「会社の外」で自分の事業を進める実力が付いてくるのです。

とにかく没頭すること。その仕事をやっているときには他のことを考えてはいけません。今やっていることが楽しいか、または将来の役に立つか考えることは重要ですが、考えるときと動くときはしっかりわけましょう。「こんなことやっても意味あるのかな。。。」と思いながら仕事をしても楽しくないですし、クオリティが上がるはずもありません。周りが見えなくなるまで集中して質を上げ、誰にも負けないスピードでこなすこと。それを意識していけば自らの事業にもプラスの効果が出てくるでしょう。