「一万時間の法則」のワナ

「一万時間何かに取り組めば、その分野で一流になれる」ということを最近よく聞くようになってきました。
俗にいう「一万時間の法則」です。

これを鵜呑みにするのは危険です。
もちろん正しい一面もありますが。。。

例えば、ある5歳の男の子がいて、彼の平均睡眠時間が6時間であるとしましょう。
彼の人生での総睡眠時間は、
6(時間)×365(日)×5(年)=10950(時間)
です。

彼は10000時間の睡眠を達成したことになります。
しかし、彼は「一流の睡眠方法」を会得したでしょうか。

ほとんどの場合、答えはNoです。
彼は自らの睡眠時間を自由にコントロールすることなどできないでしょう。

一万時間の経験を積んだのにも関わらず。
睡眠では納得しがたければ、食事や歩行等に関して考えてもいいでしょう。

私たちは一万時間など等に超えるレベルで食事、睡眠、歩行、人との会話、インターネットをしています。
が、それのプロフェッショナルと言える人は数%もいないでしょう。


ここから言えることは二つあります。

一、ただ漫然と一万時間を達成しても一流にはなれないこと

目的意識を持ち、それに基づいて行動しなければ上達など望めません。
例えば、参考書丸写しのプログラミングを一万時間続けても、一流のプログラマにはなれません。

二、目的意識を持ちつつ日常の行動をこなすことで、一万時間は簡単に達成できること
例えば、人とのコミュニケーションは日々数時間自然と取っているはずです。
そこで、「常に相手の懐に入り込むコミュニケーションをしよう」と思っている人と、何も思わずただ会話している人の差がどんどん開いていきます。

前者の人は、ネットや本で会話やコミュニケーション等を自然と研究するので、その差は等比級数的に開きます。
食事の取り方や睡眠の取り方も同じことです。

私はコンサルタントになる前からコミュニケーションに非常に興味を持ち、独自に勉強と実践を日々の生活の中で繰り返してきました。
そのおかげで、コンサルタントとして信頼されるようになることが可能になったのだと考えています。

文章力についてはまだまだ。。。
精進いたします。